半月に照らされて、
明るめの夜空にくっきりと浮かび上がるバオバブ。
夜も存在感たっぷり。
朝の光に柔らかく照らされて、
本性が見え隠れしているようにも見える。
白昼、こらえきれずに
踊りだしたかのような森の住人たち。
ちょっとお腹が出ている、通称“妊婦のバオバブ”。(写真左上)
逆さの下半身。(写真左下)
絡みつくように伸びる、通称 “愛し合うバオバブ”。(写真右)
現在マダガスカル最大と目されるバオバブ。
直径6メートル、胴回りは20メートルほどか。
2018年1月、それまで最大とされていたバオバブに
落雷があり絶命したばかり。
表面に綺麗な模様が浮き上がっていた。
強烈な太陽で水分が蒸発し、
塩のミネラル分だけが表面に残ってできるのだとか。
地面に落ちていた花。(写真左上)
やはり地面に落ちていた実。
美味しいジュースができる。(写真右上)
実を割ってみると、
ふわふわな部分の中に黄色い種があった。(写真下)
必ずしも美形とは限らないけれど、
その個性がなんとも心に響くバオバブの樹。
丸々と太り、ズングリでも堂々と枝を広げ立つその姿は、
なぜか、しなやかな勇気と安らぎを与えてくれる。
くっきりとした夕日がバオバブに乗り、
その後、幹を切り裂くように沈んでいった。
昼と夜の間をとりもつかのようなバオバブ。
夕日の残照と三日月の光が、
バオバブの並木を浮かび上がらせる。
暗闇の中、バオバブが力強く夜空に枝を伸ばす。
宇宙と交信しているかのような、
背の高いバオバブ林。
西の空を背景としたバオバブのシルエットを、
空の色の変化とともに追ってみた。
使用機材:D5+AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
西の空を背景としたバオバブのシルエットを、
空の色の変化とともに追ってみた。
使用機材:D5+AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
2015年12月、自然写真家 高砂淳二が独自の視点で自然の姿とその営みを捉えるスペシャルコンテンツ『THE PLANET』が公開されました。そして今年、Nikonの製品を駆使して撮影した作品を、ニコン公式サイトを中心に、写真展、写真集および各種メディアで立体的に公開するプロジェクトを『THE PLANET』をキーワードに展開します。
このプロジェクトでは、かけがえのない地球、そして自然の大切さを、写真を通じて伝えていくことを主な目的に、高砂淳二とNikonが共に力を合わせてその果てしない魅力を表現していきたいと思っています。高精細な画像表現で展開される、優しさと豊かさに包まれた独自の世界観をさまざまな場面でお楽しみください。