優れた被写体検出で、AFで狙った被写体を捉え続ける
Z 9は世界最多※19種類の被写体検出※2が可能な、動画撮影の常識を覆す実用的なAFを実現しています。人物、犬、猫、鳥、車、バイク、自転車、列車、飛行機を検出。ポートレート、ペットなどの動物からスポーツや乗り物など高速で動く被写体までの幅広い撮影で、ワンマンオペレーションでもピント合わせをカメラに任せて、構図やズーミングに集中できます。さらに、人物検出では従来よりも小さなサイズの瞳を検出してAF可能なため、8.3Kの大きな画像からズームやパン、トリミングなどの効果を加えた4K動画を制作する際にも効果的です。ゴーグルやサングラス越し、顔が逆さまの状態でも瞳を検出。また、体操の床運動選手が宙返りをして、AFが顔を見失うような激しい動きのあるシーンでも、自動的に頭部や胴体を検出してピントを合わせ続けます。
- 2021年10月28日現在、ミラーレスカメラにおいて。ニコン調べ。
- 被写体検出は、ワイドエリアAF(S)、(L)、(C1)、(C2)、オートエリアAF、3D-トラッキング(静止画モードのみ)、ターゲット追尾AF(動画モードのみ)で動作します。動物の検出は、犬、猫、鳥以外でも、類似した動物に枠が表示されることがあります。
9種類の被写体検出
鳥と飛行機の検出に特化した[鳥]モード・[飛行機]モードを追加
鳥と飛行機の検出に特化した専用の被写体検出モード、[鳥]モード、[飛行機]モードは、さまざまな撮影シーンで、より強力に鳥、飛行機を検出してピントを合わせ、追尾します。
[鳥]モードは、岩山や森の手前を飛んでいる鳥、茂みの枝に止まっている鳥など背景が煩雑なときや、フレームに小さく捉えた鳥など、従来は検出が困難だったシーンでも、より確実に、かつ素早く検出してピントを合わせ、追尾できます。鳥の状況(飛んでいる、止まっているなど)や外見(首が長い、カラフルなど)を問わず高速、高精度に検出可能。また、逆光などコントラストが高い場合でも、より確実にピントを合わせます。
[飛行機]モードも、撮影距離の遠近を問わず、暗いシーンでも、背景が煩雑な場合でも、高い検出性能を発揮します。

静止画撮影メニューまたは動画撮影メニューの[オートキャプチャー]で被写体検出を行う際、[鳥]を対象として撮影する場合は[オート]または[動物]に設定してください。
様々な撮影シーンでAF精度がさらに向上
撮影シーン、被写体などに合わせてAFエリアのサイズ・位置を選べる
被写体の動きや、撮影画面内に入り込むことが想定される障害物などに合わせて、[ワイドエリアAF]のAFエリアサイズを12パターンから選び、位置を設定できます。被写体検出にも対応しているため、例えばハードルを越えて迫るランナーを正面から捉え続けるようなシーンでも、AFエリアを上側に配置することでハードルに影響されることなく、カメラ任せでアスリートの瞳にピントを合わせ続けられます。
12パターンのAFエリアサイズ

AF-CモードでAFのON/OFFを思い通りに制御可能
フォーカスモードAF-Cを使えば、動画撮影中にAF-ONボタンを押して、静止画撮影と同様の操作感でAFの開始と停止を思い通りに制御可能。AF追従感度・AF速度の設定と組み合わせて使用することで、“フォーカス・プル”テクニック※を用いたより印象的なシーンも撮影できます。フルサイズ撮像素子とNIKKOR Z レンズによる浅い被写界深度と美しいボケを効果的に活用できます。
フォーカスモードは静止画撮影と共通のAF-S、AF-C、MFに加え、被写体の動きや構図の変化に合わせて常にピントを合わせ続ける、動画専用のAF-F(フルタイムAF)も選択可能です。
フォーカスモードは静止画撮影と共通のAF-S、AF-C、MFに加え、被写体の動きや構図の変化に合わせて常にピントを合わせ続ける、動画専用のAF-F(フルタイムAF)も選択可能です。
- 画面内のある被写体から別の被写体にピントを合わせ変えることで、その時点の主となる被写体を強調する撮影手法。
ピント位置を素早く切り換えられるメモリーリコールの複数点対応
対応レンズ※使用時に、ピント位置を登録(メモリーセット)し、[フォーカス位置の呼び出し]を割り当てたカスタムボタンを押すことで、登録した位置に瞬時にピントを合わせられる「メモリーリコール」機能。複数のピント位置が登録可能になったため、例えばMVの撮影でボーカル、ベース、ギターの立ち位置を登録しておくと、瞬時にフォーカス位置を切り換えてピントが合った映像を撮影できます。
[フォーカス位置の呼び出し]は、割り当てるすべてのボタンで同じフォーカス位置を呼び出せる[一括登録]と、割り当てるボタンごとに異なるフォーカス位置を呼び出せる「個別登録」が選べます。
[フォーカス位置の呼び出し]は、割り当てるすべてのボタンで同じフォーカス位置を呼び出せる[一括登録]と、割り当てるボタンごとに異なるフォーカス位置を呼び出せる「個別登録」が選べます。
- 対応レンズ装着時のみ。
表現意図に合わせてAF速度、AF追従感度を設定可能
AFを一時的に固定できるフォーカスロック
[AF-L]を割り当てたカスタムボタンを押している間はフォーカスロックが可能。ピント位置を固定することで、画面内の主要被写体に別の被写体が重なるようなシーンでも、主要被写体にピントが合い続ける映像表現が容易に行えます。
リングの回転方向変更など、快適なマニュアルフォーカス撮影に配慮
Z マウントのAFレンズ装着時には、フォーカスリングやコントロールリングでピントを合わせるときの回転方向を逆方向に変更可能。使い慣れた回転方向で快適にピント合わせができます。
また、対応レンズ※のフォーカスリングやフォーカシング機能を割り当てたコントロールリングについて、ピント位置を至近側から無限遠側まで移動させるために必要な回転角度を90度~720度の範囲で12段階設定可能。回転角度にかかわらず、速く回すと移動量が大きくなり、ゆっくり回すと小さくなる[ノンリニア]も選べます。
また、対応レンズ※のフォーカスリングやフォーカシング機能を割り当てたコントロールリングについて、ピント位置を至近側から無限遠側まで移動させるために必要な回転角度を90度~720度の範囲で12段階設定可能。回転角度にかかわらず、速く回すと移動量が大きくなり、ゆっくり回すと小さくなる[ノンリニア]も選べます。
- 対応レンズ装着時のみ。
NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S


フォーカスリング
コントロールリング
フォーカスポイントを自分で選べるタッチAF、速度可変のフォーカスポイント移動
画像モニターのタッチした位置にフォーカスポイントが移動してピントを合わせます。AFエリアモードを[ターゲット追尾AF]または[オートエリアAF]に設定している場合は、タッチした位置にある被写体にピントを合わせ、追尾を開始します。
また、マルチセレクターやサブセレクターを使ってフォーカスポイントの移動も可能。移動速度を[遅い]、[標準]、[速い]から選択でき、厳密にピントを合わせる対象を選択したい風景撮影では[遅い]、被写体の動きの速いスポーツ撮影では[速い]など、状況に応じて設定し、ストレスなくフォーカスポイントを移動できます。
また、マルチセレクターやサブセレクターを使ってフォーカスポイントの移動も可能。移動速度を[遅い]、[標準]、[速い]から選択でき、厳密にピントを合わせる対象を選択したい風景撮影では[遅い]、被写体の動きの速いスポーツ撮影では[速い]など、状況に応じて設定し、ストレスなくフォーカスポイントを移動できます。
フォーカスポイントの移動速度

マニュアルフォーカスでのピント確認が容易な「フォーカスピーキング」
マニュアルフォーカスで意図通りのポイントにピントを合わせたいとき、ピントが合っている部分の輪郭を色付きで表示する「フォーカスピーキング」表示機能で、どこにピントが合っているかを簡単に確認できます。表示色は被写体の色に応じて赤、黄、青、白から選択可能。検出感度も3段階で調節できます。
ジンバルなしでも安定した映像が得られる効果的な手ブレ補正
動画撮影中は、5軸補正のボディー内センサーシフト方式VR、ボディー内VRと2軸補正のレンズシフト方式VRが連動するシンクロVR※1だけでなく、専用の電子手ブレ補正※2も使用可能です。Z 9ではEXPEED 7の採用により電子手ブレ補正の性能が大幅に進化。特にNIKKOR Z レンズ使用時の手持ち撮影の揺れによるブレを補正し、ジンバルを用いなくても、歩きながらの撮影などでより安定した映像が得られます。また、広角レンズで見られがちな映像周辺部のゆがみも軽減※3できます。
- 対応レンズ装着時のみ。
- 電子手ブレ補正使用時、レンズに表記されている焦点距離の約1.25倍のレンズに相当する画角になります。RAW動画、8K UHD、4K UHD 120p/100p、ProRes 422とH.254のフルHD 120p/100p時は非対応。
- NIKKOR Z レンズ使用時。

