
カメラ越しに世界を見ると、気にもとめなかったありふれた光景が特別なものに見えたりしませんか? 大切な家族との時間をより愛おしく思えたり、窓を流れる雨をきれいと感じられたり。カメラや写真には、私たちの生活を豊かにしてくれる力があります。
この記事は、カメラや写真が私たちにもたらしてくれる豊かさを伝えるため、ゲストに「わたしのありふれた愛おしい日常」をテーマにZfで写真を撮影してもらいました。今回のゲストは、モデルだけでなく写真家としても活躍しているlukaさん。記事の前半では、彼女にとっての「ありふれた愛おしい日常」を写真とともに紹介します。後半では、カメラや写真に対する彼女の思いを伺いました。
luka/琉花
1998年、東京生まれ。モデルとしてさまざまなメディアで活躍中。フォトグラファーである父を持ち、15歳頃から本格的に写真を撮り始める。フィルムカメラにこだわり、旅で訪れた世界の美しい光や色彩を切り取っている。旅をテーマにした個展の開催だけでなく、雑誌やアパレルブランドの広告撮影など幅広く活動している。
わたしのありふれた愛おしい日常

雨の日のフロントガラスから見える曖昧な景色
「この日は雨でしたが、停めた車のフロントガラスに映る景色がきれいだと思って撮りました。最初はピントを合わせようとしましたが、ピントが合っていないことがきれいだったので、そのまま撮影しました。雨の日に運転するのはけっこう好きなんです。お店や街頭の光がきらめいたり、ぼんやりと見えたりするので。そんな日常の雰囲気が写真から伝われば嬉しいです」

愛犬ジジとの時間
「名前はジジで6歳です。犬種はミニチュアシュナウザーです。ジジの写真はスマホではよく撮りますが、Zfはモニターがバリアングルになっているので簡単に自撮りすることができました。ジジは、おっとりしていて、ずっとソファーで寝ているので、その瞬間を切り取りました」

甘いものが飲みたくて休憩で立ち寄った喫茶店
「仕事の合間やリフレッシュしたいときに喫茶店に入るのが好きで、この日も移動中にふらっと喫茶店に入りました。席に座ってひと息ついたタイミングで運ばれてきたメロンクリームソーダの緑が、思った以上にきれいで、今撮らなくては!と思った瞬間です。お店自体もどこか懐かしい雰囲気で、その空気感も一緒に写るといいなと思いながら撮りました。ふとした休憩時間にこういう心が休まる瞬間があるのが好きで、そういう小さな日常を残しておきたいなと思った写真です」

いつもかわいい花が飾られている「everyone」
「モデルのお仕事を多くさせていただいているeveryoneというアパレルブランドが、前橋にお店をオープンされたので行ってきました。お店にはいつもかわいいお花が飾られていて、花瓶やライトとの組み合わせがいつも素敵だなと思っています。この日の天気も雨でしたが、窓から入るやわらかな自然光がこの光景によく合っていました」

友人とよくするピクニック
「友人とピクニックをすることが多いのですが、この日は撮影もしようと思っていたので、“なにか楽しいことしよう”とリボンを買ってみました。この写真はシャッタースピードを遅くしてリボンで遊ぶ友人を撮った1枚です。友人も写真を撮ることが好きで、お互いにZfで撮り合いながらいろいろ遊んで、すごく楽しい時間になりました。今回はピクニックでしたが、友人とは山登りや川、湖遊びに行ったり、車で行ける範囲でカメラを持って出かけることが多いです」

ピクニック帰り、助手席にて
「車は運転することも好きですが、助手席に乗ることも好きです。友人の車のミラーが大きくてかっこ良かったので撮ってみました。ミラー越しの写真はよく撮るので、これも私の日常だと思います」
INTERVIEW:写真に写ったたくさんの予想外。高校生の頃に知った写真の楽しさ

――今回、「わたしのありふれた愛おしい日常」をテーマに撮影いただきましたが、撮影を振り返っていかがでしたか?
NICO STOPに掲載されている皆さんのお写真がどれも素敵すぎて、正直「どうしよう」と思いました(笑)。追い打ちをかけるように天気も雨が続いていたりして…でも今回撮影して、何気ない毎日の中に、見逃しているきれいな瞬間はたくさんあるなと気づくことができました。
――カメラを始めたきっかけは、お父さんの影響が大きいそうですね。
カメラマンだった父の影響は一番大きいと思います。小さい頃から父の撮影の手伝いをよくしていたので、カメラという存在が身近にありました。
実際に私自身が写真を撮り始めるようになったきっかけは、高校生の時です。友人との旅行の際に父にフィルムカメラを1台借りて、フィルムを20本以上持っていきました。フィルムカメラを使うことは初めてだったので、撮れているかどうかも分からない状態。できあがった写真を見ると想像もしなかったような写真がたくさん撮れていて、写真を撮る楽しさを知りカメラにはまっていきました。
――Nikonのフィルムカメラ「FE2」もお持ちだそうですね?
はい、カメラを始めたころに父が「シンプルでスタンダードだから使いやすいと思うよ」と譲ってくれました。もらえると思っていなかったので、すごく嬉しかったです。このカメラでいろいろ撮影してみたいという気持ちになったことを覚えています。
――今回、Zfを使ってみていかがでしたか?
普段はフィルムカメラを使うことが多く、デジタルカメラはあまり慣れていなかったので、ちょっとドキドキしていました。どんな感じに映るのか…機能が多くて難しいのかなと思ったのですが、すごくシンプルで使いやすかったです。また、フィルムグレインの機能もとても気に入りました。生っぽすぎず、粒子の雰囲気もその場で調整できるので楽しめました。
――モノクロの写真も撮られていましたが、普段からよくモノクロは撮られますか?
モノクロは好きでよく撮っています。Zfは黒の色がフィルムとはまた違って、すごくきれいだなと思いました。例えば、この何気なく撮った木の写真は、黒のコントラストがとてもきれいで気に入っています。フィルムカメラでは、こうした写りはなかなか得られないので新鮮です。この写真にもフィルムグレインを加えて撮影しました。あとモノクロに簡単に変えられるレバーもすごく便利だと思いました。

――デザインはいかがでしたか?
昔のフィルムカメラのようにクラシックなデザインでかっこいいなと思います。友人にも「フィルムカメラ?」って最初に聞かれました。使い心地もフィルムカメラに似てシンプルですし、Zfはフィルムカメラとデジタルカメラの中間さが魅力的だなと思いました。
――今回使われたレンズは35mmと40mmでしたね。
35mmは普段よく使っている焦点距離のレンズなので自然と多くなりました。6〜7割が35mmで撮っていましたね。40mmのレンズの空間やボケ感も新鮮でした。
――lukaさんが影響を受けているものは何ですか?
旅も好きだし、音楽も映画も好き、展示を見に行ったりすることも好きです。いろいろなことに影響を受けているのかなと思います。最近は実家で父の写真を整理するのを手伝っていたのですが、初めて見る写真がたくさん出てきて、今はそれを見るのがインスピレーションになっています。父は旅の写真やポートレートをよく撮っていたので、それぞれの世界観が違うんです。そこのギャップがすごく面白いと思っています。
――lukaさんは、今後どのような写真を撮っていきたいですか?
いつもは旅をテーマにした撮影をすることが多く、そういうお仕事をいただくことも多いので、普段の生活を撮影しようと思うことは、あまりありませんでした。今後はこれまでと変わらずに旅の写真は撮り続けたいですが、今回「日常」をテーマに撮影して、もう少し自分の近くに目を向けて撮影していけたらいいなと思っています。
――ちなみに次、旅に行くならどこに行きたいですか?
アジアの国の食べ物が好きなので、今はベトナムやタイに行きたいなって思っています。あとずっと行きたいと思っているのはモンゴルですね。
――NICO STOPでもlukaさんの旅の写真を紹介したいですね。今日はありがとうございました。
ありがとうございました。
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lukaさんのInstagramでは、この記事に載せられなかったアザーカットを紹介しています。お気に入りのカレー、映画を見に行くときに見える景色、犬と散歩をするときの公園など、lukaさんのお気に入りのスポットを交えた日常の風景になっているので、そちらもぜひご覧ください。
luka/琉花
1998年、東京生まれ。モデルとしてさまざまなメディアで活躍中。フォトグラファーである父を持ち、15歳頃から本格的に写真を撮り始める。フィルムカメラにこだわり、旅で訪れた世界の美しい光や色彩を切り取っている。旅をテーマにした個展の開催だけでなく、雑誌やアパレルブランドの広告撮影など幅広く活動している。

