奈良県吉野生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、同研究室勤務。写真家・織作峰子氏に師事。その後、フリーランスのフォトグラファーとして活動。写真にまつわるセミナーやイベントの講師も行う。ライフワークとして「普遍」をテーマにスナップ撮影を行なっている。大阪芸術大学写真学科非常勤講師。ニッコールクラブ アドバイザー。ニコンカレッジ講師。https://www.hanakoakiyama.com/
東京生まれ。東京工芸大を卒業後、日刊ゲンダイ写真部を経てフリーランスの写真家として独立。ドキュメンタリー・ポートレート・食・舞台など「人」が生み出す瞬間・空間・物を対象に撮影する。 スナップで街と人を切り撮った写真集「刹那 東京で」を2018年に発売と共に写真展を開催。「東京動物園」「東京美人景」の三部作で東京の今を撮り続けている。(公社)日本写真家協会(JPS)会長。東京工芸大学同窓会理事。ニッコールクラブ アドバイザー。ニコンカレッジ講師。
審査員講評
被写体探し&人に届ける表現にぜひ挑戦を
熊切:今回は人に踏み込んで撮ったような力強い作品が多かったですね。一方で、被写体の選択肢をもっともっと広げてほしいなとも思いました。人物以外には風景、鳥、 スポーツなどの作品がありましたが、身の回りに隠れている被写体は他にもまだまだあります。人を撮るテクニックがあれば他のジャンルでも通用するはずなので、ぜひ他ジャンルにも挑戦してほしいですね。
秋山:そうですね。あとは自分の心模様と向き合った作品も目立ちました。気持ちが揺らいだ瞬間、ハッピーな瞬間、寂しい瞬間など、私的な表現をするためにいろいろとこだわりを持って被写体を選んで撮影したのだろうなと感心しました。
熊切:ちょっとダークな写真が多かったですよね。
秋山:そうですね。ダークな写真が悪いわけではないけれど、自己完結するだけの表現ではない作品が撮れるともっといいですよね。誰かと共感できたり、誰かに思いが届くような写真を撮るにはどうすればいいのか。それを考えてみるのもいいんじゃないかなと。そこにトライすることで、一段階上のフェーズに入っていけるのではと思います。
熊切:人に見せる楽しみ、感じてもらう楽しみっていうものにも繋がっていきますしね。
秋山:自分に向き合うよりも見る人のことを考えて作品を撮るほうが難しくはありますが、その力を鍛えれば作品力もより上がるはずです。